並び替えなくてもランキング決定!順位(序列)を返す関数を使おう(RANK関数)
Excelで順位(序列)を確認したいとき、ソート(並び替え)機能があります。
しかしながら、ソート機能では実際にキーにしたい項目で並び順を変えなくてはなりません。
そこで便利な関数が用意されています。
「RANK関数」です。
「RANK関数」を用いることで、
データが格納されている表をソートしなくても順位づけすることができます。
今回は、そんな「RANK関数」の使い方をご紹介していきます。
「RANK関数」の使い方
=RANK(「数値」,「参照」,[「順序」])
数値には順位を調べる数値を指定します。
参照には数値を含むセル範囲の参照、または配列を指定します。数値以外の値は無視されます。
順序には範囲内の数値を並べ替える方法を表す数値を指定します。順序に0を指定するか省略すると、降順で並べ替えられ、0以外の数値を指定すると、昇順で並べ替えられます。
「RANK関数」の使い方 例
「RANK関数」の使い方を具体例を用いて説明していきます。
例では、B列に果物といった品名が入力されています。
C列にはそれぞれの売上数量が入力されています。
それぞれの品名(果物)の売上数量を売れた数量(個数)が多いものを
RANK関数を用いて順位を調べて、ランキングとして表していきます。
セル「D4」にRANK関数を設定します。
ここでは、調べたい順位である「数量」にりんごの売上数量が入力されているセル「C4」を指定します。
そして、その数量がどの範囲に含まれるかということで、「参照」にセル範囲「C4:C7」を指定します。
今回は売上数量が多いもの、つまり降順ですので「順序」は省略可能です。
明示的に指定したい場合は0を指定しましょう。
そうすることで、順位「2」が返ってきます。
ここで注意点ですが、リスト内のランキング表を作りたい場合は、
オートフィル等を使ってRANK関数をコピーすると思いますが、
コピーした際に相対的に「参照」で指定したセル範囲がずれてしまいますので、絶対参照に変更しておきます。
絶対参照に変更したい場合は、ファンクションキー「F4」を押下すると
ショートカットキーになっていますのですぐに変更してくれます。
RANK関数をセル範囲「D4:D7」にコピーすると
それぞれの数値(売上数量)の順位が返されます。あっという間にこれでランキング表の完成です。
「RANK関数」の使い方 まとめ
- RANK関数は、順位を調べたい数値と数値が含まれる範囲を指定する
- 順序はデフォルトで降順(0を指定または省略可能)、昇順の場合は0以外の数値
- 他の数値を調べる際にコピーすることも考慮して、セル範囲は絶対参照がオススメ
いかがでしたでしょ今回は、順位(順序)を返す「RANK関数」の使い方をご紹介しました。
Excelのソート機能を使わなくても簡単に順位表を作成することが可能です。
さらには、データの追加等があった場合でも関数ですので、
更新したら勝手に順位が書き換わってくれるところは大きなメリットだと思います。
以上、「【Excel】並び替えなくてもランキング決定!順位(序列)を返す関数を使おう(RANK関数)」でした。